The Scalable Relational Database Server

The Basic Login Panel

FrontBaseのログインパネルは、FrontBaseデータベースに接続するために必要な情報を指定するために使われる。これは、下図に示すとおり、シンプルなログインパネルである:


データベース名は、必須項目である。データベース名は、大文字と小文字を区別するので、“test”と“TEST”は、異なるデータベースとして認識されるので注意すること。

ホスト名は、FrontBaseデータベースが稼動しているネットワーク上のホスト名を指定すること。ここで、全ホスト名は、必ず小文字のみを使って入力しなければならない点に注意してほしい。ホスト名が指定されなかった場合は、ローカルホストが使われる。

データベース・サーバに接続したとき、データベース管理者の設定によっては、パスワードが要求されるかもしれない。このパスワードは、データベース・サーバに接続する際に使われる。

ユーザ名は、データベース利用者の正統性を示すために使われる。SQL92では、アクセス権と優先権を決定するために、認証IDが使われる。認証IDは、大文字と小文字を区別せず、ログインパネル上で常に大文字に変換されて表示される。ユーザ名が指定されない場合、ホストOS上でのログイン名が使われる(この場合も、大文字に変換される)。


Cancel ボタンは、ログインパネルの表示をキャンセルするものである。Login ボタンをクリックすると、入力された情報を用いて、ログインを始める。問題が発生した場合は、修正することも可能であるし、新規にログインを試すことも可能である。

エキスパート・ログインパネル(Expert Login Panel

ベーシック・ログインパネルで、expertオプションを指定すると、下図のようなログインパネルに表示が変わる:


エキスパート・ログインパネル上で、アプリケーション側の必要に応じて、データベース・サーバへの様々な接続オプションを設定することができる。

SQL 92

catalog nameにより、接続後に使われるSQL92のカタログが指定可能となる。何も指定されなかった場合、catalog nameには、データベース名と同じ名前が、大文字表示て割り当てられる。

スキーマ名は、使われるスキーマ指定をユーザに許可するものである。何も指定されなかった場合、認証に対してデフォルトのスキーマが用いられる。

Debug

Debug オプションがチェックされると、アダプタは、SQL92ステートメントを、データベース・サーバに対し、デバッグ・ログファイルと標準出力のどちらかに送るよう、出力する。

Updatability

アプリケーションが、データベース内のデータを変更しないようにしたい場合、Read only オプションをチェックする。Read only オプションは、データベース・サーバ内全体のパフォーマンスを向上させる。

Isolation level

isolation level は、トランザクション内のアイソレーション度を指定するものである:

  • Versionized

    トランザクション開始時に有効だったデータベース・バージョンが、トランザクションを通じて使われる。したがって、アプリケーションは、わずかではあるが、最新版ではないものへアクセスすることになる。しかし、これにより、他のトランザクション更新中にブロックしなくても済むのも事実である。

  • Serializable

    Lockがテーブル上に配置され、書き込み利用者1名および複数の読み取り利用者を許可する。

  • Repeatable read

    Lockが行上に配置され、書き込み利用者1名および複数の読み取り利用者を許可する。ここで、配置される行は、トランザクション中にテーブルに挿入されたものでもよい。このような場合、異なる行番号が生成されるだろう。

  • Committed read

    ロック機構を使わず、実行された変更のみが読み取り可能である。
Locking discipline(ロック機構の原則)

ロックするにあたり、どのような方法を取るかという原則を選択する。

  • Pessimistic

    データベース内の行が更新されると、誰かが更新作業中と判断し、行が更新される前に、アプリケーションを待機させ、トランザクション中は動作ロックをかける。

  • Upgradable / deferred

    pessimisticと似ているが、最初に読み取りだけロックし、更新後、必要に応じて、書き込みについてのロックを行う。

  • Optimistic

    名称が示すとおり、pesimisticとは正反対で、アプリケーションは、唯一の行を更新するものであると仮定する。この仮定に反する場合、トランザクションは失敗する。

Batch sizes

Batch sizes オプションを使って、初回アクセス以降にデータベースから取り出してくる行数が指定可能である。

Server timeout

Server timeouts オプションがチェックされた場合、アダプタは、データベースからの回答がくるまで、最長で指定された秒数だけ待機する。タイムアウト時間を経過すると、データベースへの接続はシャットダウンされ、再接続プロシージャが開始される


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