The Scalable Relational Database Server

/Local/Library/FrontBase ディレクトリについて

製品出荷時において、このディレクトリは、rootに所有権があり、その他のユーザからは一切アクセスされない方が望ましい。読み取り専用としてのアクセスは、許可してもよいだろう。このディレクトリには、FBExecプロセスと、FrontBaseサーバがroot所有のものとして稼動中だからである。

/Local/Library/FrontBase は、実行しようとするFBExecおよびFrontBaseのある全ホスト上になければならない。

開発過程においては、全ユーザに対し、読み書き両方のアクセスを許可する意味もあるだろう。たとえば、FBExecとFrontBaseが、rootとしてのログインなしに起動できるかを試す場合などである。

/Local/Library/FrontBase ディレクトリには、通常、以下のようなものが含まれている:

Databases, ホスト上の全データベースを収録したディレクトリ。

Collations, 定義済みのコレーションを収録したディレクトリ。

Translations, 定義済みのトランスレーションを収録したディレクトリ。

bin, FrontBaseツール群の、実行バージョンを収録したディレクトリ。

FBExec.log, FBExecが実行中に追加したこまごまとしたステータス・メッセージや、エラー・メッセージを収めたログファイル。FBExecは、常にこのファイルと、アペンド(追加)モードで開いており、“1998-02-11 10:50:55 *** New log file point ***”といったメッセージが追加されていくだろう。FBExecは、FBExec.logへの書き込み権を得ることはできない(このファイルは、読取専用システム下に置かれているからである)。メッセージは、標準出力にリダイレクトされることもある。


.BootstrapFiles, 新しいデータベースを作成するときに必要となる、こまごまとしたファイルを収録したディレクトリ。

Databases ディレクトリには、それぞれのデータベースに対して、<database name>.fb<database name>.fb.log. という、2つのファイルが収録されており、それぞれのファイルは、ホストによって実行開始される。前者は、データベースの実体であり、後者は、FrontBaseが、実行中に発生したこまごまとしたステータス・メッセージや、エラー・メッセージを追加していくログファイルである。FrontBaseは、ログファイルの方を、常にアペンド・モードで開き、“1998-02-11 10:50:55 *** New log file point ***”といったメッセージをのみを加していく。FrontBaseがログファイルへの書き込み権を得られなかった場合、メッセージは、標準出力にリダイレクトされる。

データベースを削除するには、単に、<database name>.fb ファイルを削除するだけでよい(もしこのデータベースのサーバが稼動中であれば、サーバを停止してから、このファイルを削除すること)。

.BootstrapFilesディレクトリには、SQL92BaseTables.sql および InformationSchema.sqlといったファイルが収録されている。これら2つのファイルは両方とも、アスキー・ファイルで、新しいデータベースがブートストラップされるときに使われる。新規データベースは、このディレクトリもしくはこれらのファイルが使えない場合には、作成できないことに注意すること。

FBExec の起動

ターミナル・ウィンドウで、以下のコマンドをタイプする:

[<full path name>/]FBExec &

出荷時の設定そのままであれば、上記のとおり/etc/rc.localに追加してやれば、rootが自動的にFBExecを起動する。

FrontBase の起動

ターミナル・ウィンドウで、以下のコマンドをタイプする:

[<full path name>/]FrontBase <database name>[.fb] &
/Local/Library/FrontBase/Databasesディレクトリに、<database name>で指定されたものが見つからなかった場合、FrontBaseは、新規データベースをブートストラップしようとする。すなわち、空のSQL92データベースを実際に作成する。

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